3.8 ワークロードスコアとは?その計算方法とワークロード分析での活用方法
この記事では、ワークロードスコア(WLスコア)の計算方法と、ワークロード分析での活用方法について説明します。
導入
- ワークロードスコアとは?
ワークロードスコアの計算方法(パート1)
- 00:00 WLスコアを使用するために必要な設定
- 00:40 デフォルトの指標(メトリクス)が主要カテゴリに分けられる仕組み
- 01:17 ステップ1:デフォルトメトリクスの二乗平均平方根(RMS)の計算
- 01:35 ステップ2:全ロードカテゴリのRMSの計算
ワークロードスコアの計算方法(パート2)+ 分析
- 00:00 WL分析でのロードカテゴリの表示方法
- 00:22 WLスコアの計算方法
- 01:10 強度(Intensity)の計算方法
- 01:50 ドリル(Drill)分析
- 01:57 期間(Period)分析
説明
ワークロードスコアの概要
ワークロードスコア(Workload Score) は、ワークロード分析で使用されるアルゴリズムであり、GPSデータやトレーニング・試合中に収集されたパフォーマンスデータに意味を持たせる指標です。
このスコアにより、選手のセッション・試合中のパフォーマンスを数値化し、コーチが適切に評価できるようになります。
例:選手のワークロードは、低・中・高・非常に高い・最大・超最大(Supermaximal) などのレベルに分類されます。
ワークロードスコアの計算方法
WLスコアを使用するには、以下の2つの事前設定が必要です:
-
デフォルトメトリクスの設定
- 設定画面でデフォルトの指標を選択
- 必須のメトリクスはなく、未定義の指標やセッションで記録されていない指標は計算対象外 となる
-
試合日のしきい値(Thresholds)の設定
- 選手 > マイチーム > 選手カード > しきい値(Thresholds) から設定
この2つの設定が完了していないと、WLスコアは利用できません。
ワークロードスコアの計算手順
ロードカテゴリ(Load Categories)
デフォルトメトリクスは、以下の5つのロードカテゴリに分類されます:
- 主観的(Perceived)
- 心肺系(Cardio)
- 運動学的(Kinematic)
- 代謝的(Metabolic)
- 機械的(Mechanical)
試合やセッションデータをインポートすると、各選手のしきい値(Thresholds)に基づいて負荷の割合を計算 します。
例:
- 選手の総走行距離が 5km で、しきい値が 10km の場合、負荷率は 50% となる。
ワークロードスコアの算出方法
ステップ1
- 各ロードカテゴリに含まれるメトリクスの二乗平均平方根(RMS) を計算し、それぞれのカテゴリの負荷率(%)を算出
ステップ2
- 各ロードカテゴリの負荷率に対してもう一度RMSを適用し、最終的なトレーニング・試合の負荷率(%)を算出
最終結果の算出
- 算出された負荷率(%)をスコアに変換(例:20% = 1, 40% = 2, 60% = 3...)
- スコアごとにワークロードレベル を分類:
- 0~1 → 低(Low)
- 1~2 → 中(Medium)
- 2~3 → 高(High)
- 3~4 → 非常に高い(Very High)
- 4~5 → 最大(Maximal)
- 5以上 → 超最大(Supermaximal)
強度(Intensity)の計算(赤点)
- グラフ上の赤点は強度(Intensity)を示すが、WLスコアやロードカテゴリとは別に計算 される
- 強度は、特定の2つのデフォルトメトリクス を使用して算出
ドリル分析と期間分析(Drill & Period Analysis)
WLスコアの計算方法は、ドリル単位の分析や期間分析 にも適用可能です。
期間分析(Period Analysis)
- 選択した期間内の累積負荷 を解析
- ターゲット時間・ワークロード分布・ストレスバランス などの指標を可視化
- WLスコアを、選手のコンディション評価(Readiness Algorithm)や、EWMA(指数加重移動平均)を用いた急性/慢性負荷比(Acute/Chronic Ratio) などの高度な分析と比較可能
このように、ワークロードスコアは選手の負荷管理を数値化し、パフォーマンスを最適化するための重要な指標 となります。